研究室について

北海道大学大学院文学院・文学部
哲学・倫理学研究室

哲学倫理学研究室では、古代ギリシア以来の西洋哲学・倫理学、ならびに日本哲学などの原典研究をはじめ、分析哲学・現象学などの現代哲学研究、論理学やメタ倫理学などの理論的研究を行うとともに、応用倫理学諸分野、神経科学やAI・ロボティクスとの学際的研究など、古今の様々な理論や諸問題に関する研究・教育を行っています。

哲学・倫理学を学ぶとは?
(学生のみなさんへ)

生の営みの源泉に触れる─
太古から連綿と続く文化の宇宙へ

哲学・倫理学などというと、「食っていく」ことからは最も縁遠い分野のようにも思えます。しかし、本当にそうなのでしょうか。むしろ、これらのものこそ、私たちが「生きていく」ためのよすがなのではないでしょうか。「思想などいらない」というのもまた思想です。どん底の状態で、哲学書に触れることで「生かされた」という経験をもつ人は枚挙に暇がありません。歴史上無数の人たちを「生かして」きたこの「哲学」という営みに、大学時代の貴重な一時期を捧げてみませんか。何らかの意味と程度において、これからの一生の糧になることは間違いないでしょう。

卒業生の進路

大学院に進学し研究者の道に進む人、小・中・高校の教員や公務員になる人、マスコミ・出版社・IT企業などの一般企業に就職する人などさまざまです。近年、IT系の企業に比較的多くの卒業生が就職する傾向があります。「哲学の大学院などに行ったら就職先がないのではないか」という心配は無用です。近年は修士課程・博士課程修了後に一般企業に就職することは十分可能です。「教養深化プログラム」で実践的なスキルを身につけたり、関連センターである「人間知・脳・AI研究教育センター」のプログラムで学際的・文理融合的な知識やスキルを身につければ、ますます一般企業への就職の敷居は低くなるでしょう。